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翌日華子が出勤すると、 その日同じシフトだったパートの野村とアルバイトの大木が、 華子の傍に来て言った。 「三船さんは陸さんのフィアンセだったのね! 婚約したって聞いてびっくりしちゃった! おめでとうございます!」 「いや~、僕も驚きましたよ! まさか、アノ(●●)社長が結婚するなんて...いやーマジでびっくりですよ!」 「すみません、なんだか驚かせちゃって...」 華子は申し訳なさそうにペコリとお辞儀をする。 「ううん、全然よ! 大木さんなんて、『陸さんは男に興味があるんじゃないか』ってずっと疑っていたのよ! だから、おめでたい話を聞いてホッとしているんじゃない?」 「だって陸さんモテるのに全然結婚しないから...それにマッチョだし...てっきりアッチ系だと思うじゃないですか!」 そこで華子と野村が声を出して笑った。 「確かにあの肉体だと勘違いされそうね...」 と野村が言うと、 「そっかぁ...マッチョだとそういう心配もあるのね!」 「そうですよぉ~、男がライバルなんて事になったら大変ですから、気を付けて下さいね!」 大木が真剣な表情で言ったので、また女性二人が声を出して笑う。 とにかく、朝からお祝いムードで盛り上がる二人のお陰で、 華子は楽しい一日のスタートを切る事が出来た。
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