3680人が本棚に入れています
本棚に追加
/348ページ
「二階も素敵だわ~」
「なんだかごちゃごちゃした部屋でしょう? 今はシンプルなインテリアが主流だけれど、私は貧乏性だから、ごちゃごちゃしていないとなんだか落ち着かないのよ!」
沙織はそう言って笑う。
そこで華子は言った。
「どちらかというと、私はシンプル派だったの。でもこの部屋を見たら私もこんな部屋に住みたくなっちゃった! だってすごく落ち着くんですもの」
「ありがとう! やっぱりね、好きな物に囲まれた暮らしは最高よ! この部屋にはお気に入りしか置いていないから、全てが愛しくって...」
沙織はそう言って微笑んだ。
そこで美羽が二人に声をかける。
「二人とも、パスタが出来たから、椅子に座って」
美羽がそう言いながら、皿を持ってきてテーブルの上に置いた。
その瞬間、いい香りが漂い始める。
テーブルには、ホタテとアスパラのパスタが載っていた。
「うわぁ、美味しそう!」
「ありがとう! でもね、材料は全て店で余ったやつなの。残り物でごめんなさいね~」
華子は、残り物でこんなに美味しそうなパスタをササッと作ってしまう
美羽を見て、やっぱりプロは凄いんだなと感心していた。
そして、美羽がサラダやチーズを載せたクラッカー、それにナッツが入った小皿を持って来て、カトラリーと一緒にテーブルに置いた。
その後ろから、沙織が飲み物を持って来る。
「ワイン行っちゃう?」
沙織が言うと、美羽が、
「いっちゃえ~!」
と言う。
「あ、でも私はまだ午後もお客さんが来るから、一杯だけね!」
沙織はそう言って笑った。
美羽ははいはいと言いながら、華子に聞いた。
「華子さん飲める?」
「はい!」
「良かった! 女子会にはワインは必須だもんねー!」
そう言って、三つのグラスに白ワインを注ぎ始めた。
最初のコメントを投稿しよう!