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それから三人は乾杯をしてから、
美羽が作った美味しそうなパスタを食べ始める。
「美味しい~! やっぱり美羽さんのイタリアンは最高だわ!」
「ありがとう。そう言って貰えて嬉しいわ」
「美羽は本当にセンスがあるのよぇ。私なんて、いつも作ってもらって何度も食べているけれど、飽きる事がないのよ! それに新作もしょっちゅう出てくるし!」
そこからは、美羽がイタリアに在住時代の話で盛り上がる。
「えっ? 美羽さん、イタリア人と付き合ってたの?」
華子が驚くと、沙織が言った。
「そう! それも超イケメンね! ほら美羽っ、華子さんに写真を見せてあげなさいよ!」
「えーっ? 写真あったかなぁ?」
「何言ってんの。まだスマホに大事に保存してあるじゃない!」
「なんであんたが知ってんのよ!」
美羽はそう言うと、ブツブツ言いながらスマホを手に取る。
そんな二人のやり取りを見て、思わず華子が笑う。
そして美羽は、一昨年まで付き合っていたという、
イタリア人・フランチェスコの写真を見せてくれた。
「うわぁ、凄い超イケメン!!!」
華子は驚いて思わず叫ぶ。
すると美羽は、
「でももう別れちゃったからね~!」
と淋しそうに笑った。
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