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華子はその時、今までずっと言えないでいた言葉を陸に伝える事にした。
「陸...」
「ん?」
「あの日...私が死のうとしたあの日......助けてくれてありがとう......本当に...ありがとう.....」
陸はびっくりした顔をしていた。
まさか、今頃になって華子が礼を言ってくるとは
思っていなかったからだ。
しかし陸はすぐに優しい表情を浮かべて、
華子の頬を両手で挟んだ。
そして、流れる涙を親指ですくいながら言った。
「ん...やっと礼を言ってもらえたな」
そう言って微笑むと、華子の唇に熱いキスをした。
そして二人は再び抱き合い、そして重なり合い、
互いの愛を確かめ合っていった。
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