24

17/20
前へ
/348ページ
次へ
そして次の週、二人は新千歳空港に向かう飛行機の中にいた。 「ねぇ、陸...お父さんは岩見沢市のホテルの支配人をやっているんでしょう?」 「そうだよ。以前は違うホテルにいたみたいだけれど、数年前から岩見沢にある『白樺ロイヤルホテル』で働いているらしい。今日はそこに宿を取ったから、お父さんが働いている所も見られるかもしれないな」 すると華子はスマホで検索してホテルのホームページを探す。 「丸太造りの素敵なホテルだわ...フフッ、なんかついでに旅行も出来て、得しちゃった! あっ、でも陸は北海道出身だから旅行気分じゃないわね!」 「いや、久しぶりだから楽しみだよ。それに華子! この後はハワイも待ってるから忙しくなるぞ!」 「うん、ハワイも楽しみ!」 華子はそう言うとニコニコと笑った。 それから間もなく飛行機は新千歳空港へ着陸した。 陸は空港からレンタカーを手配していた。 てっきり電車で移動するものだと思っていた華子は、 北海道の大自然の中をドライブ出来ると知り、大喜びした。 レンタカー会社で手続きを終えると、 いよいよ二人の北海道ドライブがスタートした。
/348ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3684人が本棚に入れています
本棚に追加