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陸は昔、陸上自衛隊の空挺レンジャーとして、 陸自のエリート精鋭部隊である第二空挺団に所属していた。 高校卒業後、陸上自衛隊に入隊した陸は、 20代前半で空挺レンジャーの試験に合格し、 その後、10年以上第二空挺団に所属し活躍をする。 しかし陸が31歳の時に起きた大規模火山噴火の際、 災害救助活動中に右肩を負傷してしまう。 幸い、怪我の後遺症は、日常生活に影響はなかったが、 自衛官にとって必須の射撃の際に、必要な構えが出来ないという 致命的な後遺症が残ってしまった。 陸は怪我の回復後、第二空挺団を引退し、 その後数年はレンジャー養成の指導教官として 指導にあたっていた。 しかし熟考の末、34歳で自衛官を退役した。 退役後は、自衛隊からの紹介で再就職先をいくつか紹介されたが、 どうせなら全く違う分野に挑戦してみたいと、 知人の高津義郎(たかつよしろう)からの誘いに乗り、 彼が経営する飲食店で働き始める。 当時61歳の高津は、企業家で様々な事業をしていた。 陸と高津が知り合ったのは、 高津が災害ボランティアに参加していた事がきっかけだった。
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