しゃべくり漫才『テレパシー』

1/1

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

しゃべくり漫才『テレパシー』

「「どうも〜」」 「[グループ名]の[漫才師A]と」 「[漫才師B]で」 「「やってま〜す」」 「なあなあ」 「何?」 「早速やけどさ」 「うん」 「……………」 「何やねん?」 「あっ、伝わらんかった?」 「何が?」 「いや、テレパシーで伝えたはずなんやけどな…」 「ごめん、お前のテレパシー通じてないわ」 「そうか……。じゃあもう一回テレパシーするぞ」 「口で伝えろ」 「分かったよ……。さっきもやったけど、世の中にはテレパシーがあるやん」 「あるの!?」 「うん……。それさ、できるようになってん」 「えっ!?ホンマに!?」 「1時間くらい前に」 「お前その時寝てたやないかい!」 「神のお告げをもらって」 「神のお告げ、神のお告げって言った?」 「言った」 「神様実在したん?」 「いや、分からん」 「でも、お告げもらったんやろ?」 「いや、どうなんやろうな〜。頭こんがらがってきたわ」 「こっちの台詞や!相方が1時間前寝てる時にテレパシー使えるようなって、それは神様のお告げもらったのが理由で、訳わからんわ」 「まあとりあえず、俺のテレパシーを感じて」 「多分感じられへんやろうけど、やってみて」 「いくで…………伝わった?」 「顔!顔で伝わるわ」 「何て?」 「伝われ伝われ伝われ…って伝えようとしたんやろ?」 「いや、俺の相方はこの前合コンで振られて泣いたって…」 「やめろ〜!」 「周りの人達全員に伝えようとしてた」 「無差別拡散!?」 「でもやっぱ、地球上の人達全員に伝えようとすると、へとへとなるわ」 「やめてくれ!というか、周りの人達が地球上の人達!規模デカすぎひん!」 「まあ、神様のところまで伝えるのはキツイからな」 「いやいや、規模デカすぎるやろーー」 「どうも、ありがとうございました〜」 「……………」 「最後をテレパシーで締めくくるな!」 「……………………(一番最後をツッコミでしめくくるな!)
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加