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しゃべくり漫才『テレパシー』
「「どうも〜」」
「[グループ名]の[漫才師A]と」
「[漫才師B]で」
「「やってま〜す」」
「なあなあ」
「何?」
「早速やけどさ」
「うん」
「……………」
「何やねん?」
「あっ、伝わらんかった?」
「何が?」
「いや、テレパシーで伝えたはずなんやけどな…」
「ごめん、お前のテレパシー通じてないわ」
「そうか……。じゃあもう一回テレパシーするぞ」
「口で伝えろ」
「分かったよ……。さっきもやったけど、世の中にはテレパシーがあるやん」
「あるの!?」
「うん……。それさ、できるようになってん」
「えっ!?ホンマに!?」
「1時間くらい前に」
「お前その時寝てたやないかい!」
「神のお告げをもらって」
「神のお告げ、神のお告げって言った?」
「言った」
「神様実在したん?」
「いや、分からん」
「でも、お告げもらったんやろ?」
「いや、どうなんやろうな〜。頭こんがらがってきたわ」
「こっちの台詞や!相方が1時間前寝てる時にテレパシー使えるようなって、それは神様のお告げもらったのが理由で、訳わからんわ」
「まあとりあえず、俺のテレパシーを感じて」
「多分感じられへんやろうけど、やってみて」
「いくで…………伝わった?」
「顔!顔で伝わるわ」
「何て?」
「伝われ伝われ伝われ…って伝えようとしたんやろ?」
「いや、俺の相方はこの前合コンで振られて泣いたって…」
「やめろ〜!」
「周りの人達全員に伝えようとしてた」
「無差別拡散!?」
「でもやっぱ、地球上の人達全員に伝えようとすると、へとへとなるわ」
「やめてくれ!というか、周りの人達が地球上の人達!規模デカすぎひん!」
「まあ、神様のところまで伝えるのはキツイからな」
「いやいや、規模デカすぎるやろーー」
「どうも、ありがとうございました〜」
「……………」
「最後をテレパシーで締めくくるな!」
「……………………」
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