3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
しゃべくり漫才『自己完結』
「「どうも〜〜」」
「精神年齢12歳の、[漫才師A]と」
「精神年齢88歳の、[漫才師B]です」
「二人合わせて100歳です!」
「それがどうした。何が言いたい?自慢すんなよ。してないわ!」
「いや、自分だけで解決せんとって」
「えっ?」
「最後の「してないわ!」は、俺のセリフやん」
「あ、台本ど忘れしてん。ごめんな」
「おい!!」
「舞台どうすんねん!」
「こっちのセリフや!」
「ちゃんと覚えとけや!」
「それもこっちのセリフや!」
「ま、あいつに恥かかせるために、台本渡したのは舞台始まる3時間前やけどな」
「う〜ん、微妙な時間……いや、嘘言わんとってくれる?あと俺のモノマネ似てないで」
「そんなことはないさ、フッ」
「気障ったいわ〜」
「それ、いつものこっちのセリフやで」
「えぇっ?」
「トイレの中で毎日自分の姿を鏡でチェックして、どうしたら格好良く見えるかを、確認してるやん!」
「あーーあーーあーー」
「そんな些細な努力でブスが格好良くなるわけないのに!」
「あーーあーーあーー」
「あっ、これ気障ったいことではないか」
「まあそやろな。何かにつけて指パッチンするところとかが気障ったいからな」
「…自分で言うてまうん?」
「それがどうした。何が言いたい?自慢すんなよ。してないわ!」
「アドリブのくせにようやるなぁ」
「まだそこ引っ張んの!?」
「それがどうした。何が言いたい?自慢すんなよ。してないわ!えっ、ホンマに?うん。そっかじゃあええわ」
「大いなる自己完結!マイワールドに篭るな!」
「マイワールドじゃないねん」
「じゃあなんや?」
「自分の世界」
「それがどうした!…以下略」
「いやいや略すな」
「「どうも、ありがとうございました〜〜」」
__________________________________________________
最後に爆発力を持たせることができなかった…
最初のコメントを投稿しよう!