ポケットの中には

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大学生になってから、僕はあることに興味を持ち始めた。それは、小説を書くことだ。たくさんのネット小説を読むうちに、自分でも小説を執筆してみたいという欲が生まれたのだ。 最初は、ノートに小説を書いていた。自分の小説を読み返して、一人でニヤニヤとしていた。しかし、せっかく書いたなら、誰かに読んでもらいたいと思うようになった。頭に浮かんだのは、僕がよく訪れる小説投稿サイトだ。今までは、一人の読者として、気軽に参加していた。しかし、一人の作家として参加するとなると、緊張してしまう。 試しに一作品を投稿してみた。読んでもらえるだろうか。批判されないだろうか。期待と不安が入り混じっていた。しばらくして、僕の作品にスターが付いていることに気づいた。誰かが僕の作品を読んでくれた。それは、感動だった。そこから僕は、このサイトでの活動にハマっていくことになる。 僕のポケットの中には、原稿用紙が入っている。
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