きみと一緒なら何も怖くはない

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 鬱蒼とした大きな森。その最奥へある館からスヴェイズという壮年の男が大きな街へとわざわざ足を運んだ理由、それは何のことはない食糧調達の為だ。  人々の行き交う活気に溢れた街を、黒いローブを頭からかぶったスヴェイズは周りを気にしながらおどおどと歩く。  すると、鬼ごっこをしているだろう男女の子どもが大きな声で笑いながら後ろから男を追い抜いて行った。たったそれだけのことなのにスヴェイズは「ひゃあ!」と情けない悲鳴を上げてがたがたとふるえる。  突然叫んだ自分を訝しそうに見つめる多くの視線。堪らなくなって早足で目的の店まで向かう。  スヴェイズの体のふるえは止むことはない。彼は森を出た時からずっとふるえていたのだから。  
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