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待っているわけがない…と半分そう思いながら行くと、龍彦はちゃんとコンビニの前で私を待っていた。
「お疲れ様です。ちゃんときてくれましたね 笑 沙絵さんの方が来ないんじゃないかって心配しちゃいましたよ。でも来てくれてありがとうございます」
龍彦は嬉しそうに微笑みながら挨拶をしてくれて、そのまま食事をするお店へ向かいました。
智則さん以外の人と、職場の人と仕事帰りに飲みにいくなんて、本当に久しぶりでちょっと緊張しちゃう。
龍彦が連れてってくれたのは、オシャレなやきとり屋さんだった。
内装が和風で畳の小上がり席もある。
私たちが店に着くと店員がすぐにきてくれました。
「ご予約2名の細見様ですね。個室をご案内します」
内心ドキッとしながら、案内されるがまま、奥の個室に案内された。
障子を閉めれば完全に個室状態になる。
緊張しているのがすぐにバレてしまったのか、
「大丈夫?こういう店苦手だった?」
私は全力で平然と見せていたんですが、やっぱり毎日会社で部下の様子を見ていると、すぐに緊張しているのがバレてしまうみたいです。
「そんなことないです♪久しぶりだから緊張しちゃって…」
「社長とあんまり外食はいかないの?」
「結婚して2年目くらいまではよく行ってたんですけどね…」
「釣った魚には餌をやらない…ってやつか…。ま、今日は楽しみましょ!お酒も色々ありますし、ここのやきとりメッチャ美味しいんだよ」
ここのお店はやきとりと、日本酒がメインのお店で、日本酒が好きな私にはたまらないお店だった。
「日本酒は回りやすいから気をつけてね 笑 カクテルとかもあるから」
「はい♪ありがとうございます」
「今日は僕がご馳走するから、好きなだけ飲んで食べて 笑 明日は土曜で休みだし」
焼き鳥の盛り合わせとサラダ、日本酒を好きなのを一合ずつオーダー。
飲む前にカレンダーを見ると、今日は金曜日だった。
でも、日付が変わる前には帰らなきゃな…考えていた矢先、智則さんからLINEがきた。
「ごめん、沙絵。今日は取引先に朝まで付き合わされそうだから、俺のことは気にせず帰宅して休んでくれ」
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