エイプリルフールな先生の手品

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その日の最後は隼人の家に行くことになった。 今日はマオという優しいヴァンパイアに出会った。 みんな隼人と同じように人間として普通に暮らしていることを2人は知った。 「マオさんと連絡先を交換したんだ」 「そうだったんですね!私もうららちゃんと連絡先を交換しましたよ!」 隼人も一人暮らしでワンルームの部屋だった。 「ごめんねー、ダージリンしかなくて・・」 「ありがとうございます!いただきます!」 紅茶が舞と隼人の定番アイテムとなりそうだ。 「マオさんも初めて血を見た時にオッドアイになって、その日の夢にオッドアイの猫のルビーが出てきたって言っていたよ」 「ルビーはヴァンパイアになった人の夢に現れて色々と教えてくれるんですね・・」 「そうみたいだね・・」 かつて交流していたヴァンパイアと人間。 種族を超えて結ばれるなんてロマンチックだと舞は思った。 「舞ちゃん、その・・。ヴァンパイアとしてのキスをお願いしてもいいかな・・?」 少し顔を赤くした隼人が言う。 次はいつなのか気になっていたので舞は少し安心した。 「目をつぶりますね・・」 「うん・・」 舞と隼人の唇が重なる。 「隼人さん・・、今日も2回目をお願いしてもいいでしょうか・・?」 これからも定期的にヴァンパイアとしてのキスをするのだから、もうおねだりを恥ずかしがってはいられない。 「ごめん、何回かしちゃうも・・」 予想外の隼人の言葉に舞の顔が真っ赤になる。 今までよりも長いキスを数回する。 あくまでヴァンパイアとしての栄養ではあるが、大好きな隼人とキスができるこの時間は舞にとって幸せなものだった。
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