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第一章 クマは舞い降りた
丑の刻参りにはやや遅く、新聞配達にはやや早い時刻。
まだ朝日が登らない暗い早朝。
一階。裏の勝手口から聞こえるガソゴソと怪し気な気配。
明らかに何かを探しているような感じだ。
(ド、ドロボウ?)
二階の自分の部屋。
物音に目が覚めた星島綾瑪は。
そおっとベットから抜け出して、同じ二階の隣の部屋に行く。
襖を明けっぱなしにした和室。
蒲団を蹴っ飛ばし。
グホオオオギリギリギリと盛大にいびきと歯ぎしりを鳴らしている男を。
そっと揺り動かした。
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