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第2章 拓実Side~運命を取り戻す~
高橋拓実は現代〈=西暦2024年〉で
高校の教諭をしていました。
それも…
高橋拓実「中国の歴史がおかしくなってる。」
担当教科は世界史。
それも…子どもの頃から三国志が大好きで
好きのレベルはどれくらいかと言いますと、三国志を参考にして小説を書く程でした。
そんな三国志大好きな拓実が違和感を覚えたのは曹操の甥である曹休…字は文烈が麻紗美という名前の妻を迎えたという箇所でした。
高橋拓実「麻紗美…あの時消えたのは、
三国志の時代に飛ばされたからなのか…」
麻紗美がどこに行ったのかは分かりましたが
問題はその時代に生きる人間と深い関係〈=結婚〉をしたと言う事でございます。
高橋拓実「三国志の歴史に麻紗美の名前が記載されたと言う事は今までの歴史が変わるという事だ…」
曹操の甥である曹休は、
史実によると陸遜の考えた策略に嵌まり
偽装降伏をまんまと信じてしまいその責任を感じて悪性腫瘍を悪化させた事により命を落とす事になっているのですが…
高橋拓実「曹休は妻の麻紗美の進言により偽装降伏を見抜き呉を完膚なきまでに叩き潰し曹魏に大勝を齎したのである…。」
歴史は完全に変わってしまいました…。
高橋拓実「あのスプリングコートは、
麻紗美に渡すべきではなかった…。」
運命を取り戻す為に高橋拓実は、
あれこれ試しては見ましたが麻紗美は…
高橋拓実「帰って来ない…。」
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