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ある男性が森のなかにひとりですんでいた。その男性の家に窓があるのだが、板でふさがれている。その理由を知っている人間は多くない。
その男性はひとりになる前、妻と住んでいた。だが、ある日、妻が病気になり、そのまま死んだ。男性は妻の死体を埋葬しようとした。妻が死んだ事実を受けいれがたく、作業は進まないまま夜になった。窓の外から不気味な声がする。黒ヒョウが妻の死体をうばいに来た。抵抗して追いはらったが、妻の死体から血が流れて一ヶ所にたまっていた。のどを噛まれたのだろうか。男性が妻の死体を観察する。妻の歯のあいだに黒ヒョウの毛皮が挟まっていた。
死んだはずの妻の死体が動いたのか、という話でした。ふしぎな雰囲気の話でした。
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