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ある女性、弁護士になるための試験当日に遅刻する。部屋のドアが開かなかったのだ。試験官に遅刻の件をいわれるが、いいわけはしなかった。ドアの件について証明できない。試験官はとある弁護士を呼んだ。女性の大先輩にあたる著名な弁護士だ。その弁護士がある事件について話す。宮殿から宝が盗まれた。そのとき宮殿にひとりいた召使いが逮捕され、法律家は召使いが有罪と判決を下した。この法律家の判断は正しかったのか否か答えよという問題だ。女性は情報が足りないと質問を迫った。許可が下りる。女性は弁護士に臆することなく質問をつづけた。その結果、宮殿には召使いの恋人がいたこと。また、王の執事も盗むことができた可能性があること。執事と召使いの恋人は関係が悪かったことを突きとめた。女性は有罪と断定できない。法律かの判断は誤りだったと結論づけた。これで試験は終了。弁護士が退席する。女性は試験官にいった。いまの事件は創作だったのでしょう。ついでにドアを開かなくして受験生を焦らせるのも試験のうちだったのですかと。女性はすべてを見抜いていた。
ある女性が法律家になるための試験を受ける話でした。さまざまな関門を難なく突破するのがみごとです。
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