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 ある駅に男がやってくる。定期を買いに来たのだが、男がいう駅名、地名は存在しない。駅員が地図を渡すと、男は消えてしまった。その男がまた来る。同じように存在しない土地の名前をいっている。今度も突然消えた。どうなっているのだ。駅員は男のいっていた街を探そうとする。恋人に出かけるといって男のいっていたことを頼りに道を進む。簡単には見つからなかった。駅員があきらめて帰ろうとしたとき、街があらわれた。男のいっていた街だ。駅員はおそろしくなる。この街からはなれないとなにかよくないことが起こるのではないか。必死になって逃げだす。自宅へ向かって帰る途中、だれでもいいから話を聞く。みんな街のことを知っていた。昔からずっと存在していたかのようだ。世界が変わっている。駅員は自宅に残した恋人のことが心配だった。この世界でも存在しているのか。自宅に戻る。恋人はいた。なにも変わっていない。安堵しかけたとき、奥の部屋から子どもの泣き声が。どうやらこの世界では、駅員は結婚して子どもも生まれているらしい。  知らない街を探す間に別の世界に迷いこんだ駅員の話でした。こういうのが実際にあったらおもしろそうですね。
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