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 ある探偵に事件解決の依頼が入った。鉄道事故の真相解明で列車同士が衝突して数十名の犠牲者を出した大事件だ。機関士は信号は青だったといい、信号士は赤だったという。真っ向から証言は食い違っていた。信号のある場所は壁に囲まれていて、目撃者は望めない。探偵に依頼してきたのは機関士だったので、話を聞きに行った。探偵は機関士から列車の運行状況を聞いた。列車がほかの列車とすれちがうために数分間停車することを聞いた。また、探偵は鉄道会社の株価を調べた。事件の日まで徐々に値上がりをして、事件のあと急落している。探偵は事件現場の近くのアパートを調べた。最近住人が引っ越して空いた部屋があった。探偵は調べたことから事件の犯人を割りだした。アパートに住んでいた外国人である。株で損したぶんを取りかえそうと事件を起こしたのだ。信号はその外国人によって切りかえられていた。  機関士と信号士の言い分が食い違って真実はいかにというところで、まさかの第三者が犯人だった話でした。予想外の展開でした。
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