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 とあるボクサー、酒と女にまみれた生活を送っている。そんなボクサーが少女を預かることになった。だが、ボクサーは少女に暴力をふるう毎日だった。  ボクサーと同じ街に異国人が住んでいた。異国人は少女のすがたを毎日見ているうちに、少女のことが頭からはなれなくなった。ある夜、その少女が夜の店にいるのを見つけた。異国人は少女を自分の家へ連れて帰った。少女は異国人のことを拒否しなかった。それから数日、ふたりですごしていたが、ボクサーが少女を取りもどしに来た。異国人は外出していた。部屋は荒らされて、異国人は死を覚悟した。ボクサーの家へ向かう。少女がベッドに横たわっていた。異国人はボクサーへの死の贈りものを置いて、動かない少女とともに自宅へ帰った。翌朝、死んだ少女のそばで自殺している異国人が発見された。同じ日に異国人が贈ったへびにしめ殺されたボクサーが発見された。  ふしぎな雰囲気の小説でした。描写がうつくしかったです。
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