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だからクリニックへの道では「他の人にできることだから自分にもできる。他の人にできることだから自分にもできる。他の人にできることだから……」と唱えながら歩きました。
その重くてきつい気持ちは、「異常ありませんでした」という先生の言葉でのみ報われるはずだったのに、それはもろくも崩れてしまいました。
この原因を考えたら、まず検診に行っていなかった自分を責めるしかないので、それがすべてです。他には何もありません。
今でも「これはひょっとしたら夢だったのでは?」と思いたくなるので、病院の予約票とかを見える場所に置いて「現実なんだからしっかりしなきゃ」と思い直しています。
入院や手術にはまだ時間がかかるかもしれないので、準備はしつつ、映画館にはなるべく行こうと思っています。柴谷の楽しい非日常は、もはや映画館にしかない(笑)。
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