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私の境遇
私はずっとひとりぼっちだった
人との触れ合いはまったくと言っていいほどなく、あると言えば1日に1回の食事の際に食事係
の手を見ることだけ。
城から遠く離れた塔の頂上に私は住んでいた。
私は、この国の悪魔、厄災、悪夢、死神。
それなのに関わらずこの国の第二女王だ
私を国のために殺めるか、世間体のために殺めないのか、今まで幾度となく話し合いがされてきた。
私が生きているとこの国を滅ぼすかもしれない、
だが、私が母の腹に宿ったことはすぐに国民に知らせられたらしい。だが、いざ生まれてくるとどうだ?この国に災いをもたらす死神ではないか
ということで私は国民の中では年に一回の国祭にも出れないような難病を患った、美しく、可憐で、哀れな「お姫様」になっているらしい
本当に笑える
実際にはそのお姫様はガリガリの美しさとは程遠いボロ雑巾だと言うのに。
だけどそんなとき、「彼」が私のもとに舞い降りてきた。
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