再び夢へ

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再び夢へ

それからはあまり憶えてない 夢が見せた記憶は曖昧でそもそもこれが私の記憶なのかもわからない 私はたぶん、 男の子の傷を必死に手当てしたんだろう。 そんなことをふわふわと考えていると だんだん私の状況を思い出してきた 私が魔王と名乗る者に攫われたこと、 私が今寝ていたこと 私が今、昔の記憶のような夢を見たこと。 魔王に攫われ、魔術をかけられ、強制的に眠らされたとしても 折角数ヶ月ぶりに眠れたんだ。 もう少し寝たい ずっと閉じていた目をもう一回閉じなおす 私は、夢の世界に誘われていった。
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