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夢③
男の子の傷を必死に手当てし、
男の子が一命を取り留めた頃にはもう空が明るくなっていた。
バルコニーから入る光は、
男の子の漆黒の髪を
長いまつ毛を
白い、、、正確には白かったであろう肌を
キラキラと照らしている
その様子はとても美しく、痩せこけた男の子の顔とは反対にとても神々しい
男の子が目を開いた
男の子の目はとても黒く、まるで引き摺り込むかのように私を見つめる。
「お前は、、、いや、貴方は誰だ、、、?」
形の良い唇から発せられた言葉に私は答えた。
「私はリリア、この国の厄災よ」
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