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夢④
「厄災、、、か、」
「これも何かの縁かもな、」
縁?、と私が聞く前に
男の子が立ち上がる。
私は急いでそれを止めてようとした
まだ傷が治っていない、と
だがその必要はなかった
「傷が、、、治ってる、、、!?」
立ち上がった拍子に巻いていた包帯が取れる
そこには治った、いや、治りかけの比較的浅くなり、あざのような痕があるだけだった。
バルコニーから入ってくる風と光が入り混じり
まるで祝福するかのように男の子の周りを強く
旋回する
「私は未来の魔王、ラーゼ、傷を治してくださり感謝する。それでは、また会おう」
そう言った瞬間に「未来の魔王、ラーゼ」と名乗る美しい男の子は消えた
まだ優しく吹いている風はまるで感謝を伝えるかのようにふわりと私を包みこんでから空に消えていった。
私はしばらく状況の整理に有り余る時間をさかねば、とため息をついた。
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