平村と豚の角煮

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うん!うまい!! 昨日我慢して豚を丼で食べずに角煮にしておいてよかったぁーーー 俺しかいない部屋で豚の角煮と白米をかきこんで食べるのは最高だぜい!! ただこの幸せを共有できる人がいないのは少し悲しいけどな! 俺は白いTシャツにジャージズボンで胡座をかきながらもぐもぐと一人寂しく晩ごはんを食べる 普通の人は自炊とかあんまりできないお坊ちゃんだから寮の中のレストラン的な大きくてきれいな食堂を使う お昼は学園内の豪華な食堂をつかって、夜は寮内の食堂を使うって贅沢すぎるでしょ……お金どんなにかかってんのさ……… 俺はそんなお金はないので、学園内にある購買みたいなスーパー的なものを使う。 生活用品や食品とかが意外と安く買える。 いや別にめちゃくちゃ安いわけじゃなくて一般的な、常識の範囲の価格なだけだ。俺はそこの常連さんだぜ! 俺はパクパク食べていくが食べ盛りの俺でも食べ切れない量の角煮だったのでなくなく残す。 どうしようかな………んーー………よし、残ってるやつお弁当に入れて持ってこ タッパーに入れて平村とかに譲ってやらなくもないしね そう決めて俺はお風呂に入りに行く 大浴場があるが、わざわざそこまでいくのが正直面倒くさい。 部屋の中に普通に浴槽もシャワーもあるから部屋で終わらせていい気がする。 そして今日も俺の同室者、八雲凪は帰ってこなかった。 翌日、タッパーに角煮を詰めていくとゆず君が死ぬほど見てきて食べたそうにしていたので、推しに貢ぐ感じで 「食べて食べてー毒なんかないよー美味しいよー」ってあげちゃった…… ごめんね平村……お前はゆず君に勝てないよ。
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