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先輩は顎に手をかけ、難しい顔で何かを考えている。すると思いついたように手をポンと鳴らした。
「なるほどな、お前どこの親衛隊のやつだ」
今何に頭を使ったんだよ
親衛隊?AK◯48とか乃◯坂46とかのオタクかってこと?急に何だよ、なんで親衛隊所属が当たり前なんだよ……
「……親衛隊……」
「俺様に靡かねえってことはあのくそ風紀委員長か?だれだよ」
えーー?何いってんのコイツーー…
風紀委員なんかあるんだこの学校…しらなかった…
つーか親衛隊所属してないよ、なに?好きなアイドル言えばいいの?
ファンクラブ的なもの?最近のアイドルしらない…
アイドルかぁ……強いて言うなら元乃木坂◯6の…
「生駒ちゃんです」
「あ?なにちゃん付けしてんだよ、強烈に合わないだろ」
「えー?そうですか?可愛いじゃないですか、先輩変わってますね」
「いや、お前が変人すぎるだろ」
なんだこいつ
生駒ちゃんは生駒ちゃんだろ。可愛いじゃん
先輩は腰に手を当て、「あんのクソ野郎がちゃん付け……あの野郎が可愛い……?」やら、なんかよくわからないことをボソボソ言っている。
なんか誤解してそうだけど面倒くさいので弁解しない。
だって赤楚待たせてるんだもん、べらぼうに怒られちゃうよ…
「あの…俺そろそろ__…」
「「あぁーーー!!やっと見つけたぁぁー!!」」
そろそろ帰らせてほしいと先輩に頼もうとした瞬間、俺の後ろから男の子ふたりの高めの声が聞こえた。
「2人もさぼりか」
「「ちがうよーーだっ!探してたんだよ!!かいちょ……」」
顔がそっくりな可愛らしい男の子らは先輩にかけより、会話を交わしてたが俺の姿を見ると、ふと、会話をとめた。
わー双子だーすげぇーめちゃシンクロしてんじゃん!
俺の双子の弟と妹はあんまし似てないのにすげぇ!
小動物みたいで可愛いー!
…………めちゃこっち見るじゃん………
やめて…可愛い顔で睨まないでクダサイ…
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