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「雅楽?あいつら何?同じクラス?」
雅楽が座っている席を半分もらって二人で座る。
ゆず君と赤楚がやっぱりガン見するけど無視無視
なんかめちゃ睨まれてるんだが?怖い怖い
「うん……同じクラスの子たちだね…」
雅楽が苦笑いを浮かべながら諦めたように言う。
同じクラスってことはSクラスの奴らってことだよな……
だいぶ変人だな…
Cクラスの方が全然マシに思えてきた……
「あんな奴らとは距離置きなよ……君に悪影響しか与えないようなキチガイっぽい奴らじゃん」
「そうだな……なんで仲良くなってんだよ」
ゆず君と赤楚もあいつらの第一印象は最悪みたいだ。ゆず君口悪い……そんなとこも可愛いけどね!
あの三人衆を直接見てないけど声だけでわかる。
あれは雅楽の近くにいるべきでない存在だ!!!
雅楽にはもう少し落ち着いた子が合う!
「ぼっ僕も今は一緒にいたくないなって思ってるけど………最初はいい子だと思ってたから…………あと、すごい僕に執着してくるんだよね……」
「しゅうちゃく………ねぇ…しゅうちゃく…?しゅう…ちゃく…………?」
「静かにしとけ」
「あたっ」
しゅうちゃくの意味が分からないだけじゃないか…殴らなくてもいいじゃないか……
「それじゃあ、今はもう一緒にいたくないってことだよね?だからこっちに逃げてきたんだよね?」
「うん………えと、君は?」
「あっ僕は柚木ゆず、よろしくね…えと、君は…?」
「ぼっ僕は朝霧うたです。雅楽でうた」
「よろしくね」
「うっうん!よろしく」
ニコニコの笑顔で握手を交わす2人は平和で癒やしとなるが……ゆず君、僕にそんな笑顔見せたことないよね!?泣いていいかな?
「んで、朝霧はどうするんだ?明日もこんな感じなんだろ?」
たしかにそうだ…今は逃げれてもまた来るってことだから…
うーん……自然に距離置きたいけどできないのか?
「別にどうもしないよ………相手するのは面倒くさいけど…直接的な攻撃は僕に来てないし……」
「直接的な攻撃?殴るとか?」
「ううん…それは聞いたことないけど……呼び出しとか…かな?」
「えっ怖っ呼び出しされてカツアゲされるやつやんそれ」
「カツアゲ……?いやそんなもんじゃないよ……もっと___ _」
ガタっ!!!!!
雅楽が何かを言おうとしたらゆず君が突然立ち上がった
「………えっと……な、なにもない、朝霧君…ごめん急に………」
「うっううん!大丈夫だよ………」
えーーなにこの気まずい状況ーー……どうしたんだゆず君よ…………
ってか直接的な攻撃は雅楽に来てないってことは他の誰かが呼び出しとか食らってるってこと?__…
「まぁ、朝霧がいいなら別にいいけど…相談しろよ」
赤楚が辟易した顔で雅楽に言う。
赤楚と雅楽と俺は中学3年のときに同じクラスになって普通に仲が良い。
赤楚と雅楽が一緒に喋ってるのをあまり見たことがないけど、まぁ普通に喋れるだろう。
「ありがと赤楚君……急なのに匿ってくれてありがとね」
「え?これから食堂に行くつもりなの?」
「ううん、図書館に行ってくるよ、本を借りてたって言い訳のためにね」
そういうと雅楽は席を立ち、図書館に向かった。
一瞬の出来事でよくわからないけれど
……………………俺……………………
お昼ご飯全然食べてない!!!!!!!
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