終わり

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「だめだ、離れろ!!」 ベンツ君は、これまでにないぐらいに必死でした。 「いやだ、いやだ!!」 その瞬間、ビー!!っとクラクションがなりました。オーちゃんは驚いてのけぞり返りました。その刹那ベンツ君はものすごい音を立てて、砕け散りました。煙幕が晴れた頃には、もう彼の姿はありませんでした。彼女の目から、一筋の涙が流れ落ちました。  ベンツ君は消えてしまいました。しかし、微塵も後悔はしていません。 「ベンツ君、ツーリングに行ってくるね」 そしていつも心の中で、オーちゃんの声を聞いていました。
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