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「謝らなければならないのは、私のほうです。
私が天国に旅立ったことで、佑月は独りで乃愛を育てていかなければならなくなりました。
でも佑月は、私の分まで乃愛にたくさんの愛情を注いで大切に育ててくれたことを、天国で見守っていた私は知っています。
大変だったでしょう!
佑月、本当にありがとう!」
紗季からお礼を言われるとは思ってもいなかった私は、心から嬉しかった。
「私は、乃愛は紗季の生まれ変わりだと思って、私なりに大切に育てたつもりでいるよ!
そのおかげか乃愛は紗季に似て、優しくて思いやりのある女性に成長してくれたよ!
私は、このことにとても感謝しているよ!」
紗季は、
「いいえ、全てあなたのおかげですよ!」
と言って喜んでくれた。
私は、
「乃愛は結婚したんだよ!
今私は1人で生活していて寂しいよ!
私も紗季の傍に行きたいよ!」
と紗季に自分の思いを告げると紗季が、
「佑月は、もう少し頑張って生きてください。
乃愛のことを見守ってあげてください。」
と言葉をかけてくれた。
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