リフィーディング症候群の道化師

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俺は次元の剣で足らしめた分の施しを、賄いをして回っていた。夜霧は元は屑鉄何だと思えるだけ幸せだ。飢えに苦しむ者あれば、俺は分別する。棟梁を幾人か倒したのだ。俺はそれ等を弔い、農林水産業者等を束ねた。人を住まわせ、他所の飢饉を救う。他所に頭が無ければ俺が為る。と言う五里霧中な状態。軈ては満たされ、俺は振る舞わなく為るに決まっていた。「少年っ!いつも施しをありがとう…恩に着る。」しかし、どんな善行にも暇(いとま)無しか。筋違いの少年がしかし、俺を少年と呼びたがる。俯瞰したがるのだ。「あぁ…お侍さん。いつもいつも美味しそうにもりもり食べてくれてありがとう。」俺はしかし、躊躇いなく会話を図る。少年は満足して、笑む。こんな良いことはない。俺は夜霧を強く握り締めていた。
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