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人は親なり神なりから、身を借りている。貰っている。戴いている。「お前は福祉活動と称して、無銭飲食を繰り返している。少年よ…奪うことは慈善ではない。」井園辰爾が更に憤りを増した。「あざといな。少年よ…無銭飲食と宣伝効果を掛け合わせてみろ?この夜霧の様に黒く光る。」次元の剣の成果は確かにあったが、井園辰爾は恐らく、俺の食事シーンを想定している。無銭飲食かどうかは定かではないし、憶測の域は出ない。「残念だよ…偽善者。少年は人が為にホントに尽くせよな!」井園辰爾は怒りの臨界点を超え、龍に、魔龍に変態した。「くっ…最悪か…。」どうにもこうにも波長がそうさせたか。魔龍は桃持村程に肥大し、俺は夜霧に手を掛けていた。
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