リフィーディング症候群の道化師

7/7
前へ
/7ページ
次へ
モヒカン頭の吊り目の大足族。ダイアゴナルはそうであった。井園辰爾は魔龍にして心眼を開いていた。一斬で殺せなければ俺は死ぬ。ダイアゴナルは真実を述べてはいたが…。「とぅーりゃっさい!!」さて…ダイアゴナルにどう映ったか。魔龍は一斬で輪切りに断たれたのだ。吹き出す魔龍の血は凄まじく、流れ行く河さえ消えてしまったではないか。「人は剣を捨て、その殺生戒を信じた。充分に人は人を愛し切ったのだとな。レフィル…足りぬ情報がある…それこそが人が剣を捨て去りし事由。がしかし、その足りぬ情報が剣にあった。」ダイアゴナルは号泣し、魔龍は跡形もなしに消えた。俺は愉しくなり、ダイアゴナルを斬り捨てた。「うぎゃーっ!!」少し遅かったか。殺生戒が俺を破る日は来ない。手前で神に至るだろう。俺がそれを殺めようではないか?「あっははっ!すっかり忘れていたな。」俺は夜霧を鞘に仕舞い、打ち拉がれたっ…。 -完-
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加