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 その夜、私は達也と一緒に父が送ってきた苺を食べた。  ブランド物の大きな苺は、私が今まで食べた中で、一番甘くて美味しかった。  苺を食べたあと、私は父を名乗る人物のSNSアカウントのブロックを解除した。  誰に確かめなくても、それは父のアカウントで間違いない。父が私の結婚を知っていたのは、私がDMで連絡したからだ。  私は結婚式で撮ってもらった写真をいくつかSNSに投稿すると、父にメッセージを送った。 《お父さん、結婚のお祝いありがとう。  苺、おいしかったよ。最後に会ったときの苺のパフェもおいしかった。それなのに、ひどい態度をとってごめんね。ずっと謝りたかった。  SNSに結婚式の写真をアップしました。よかったら見てね。ほんとうは、お父さんにも来てほしかった。  お母さんから入院してるって聞いたよ。元気になったら会いたいです。  お父さんに、会いに行ってもいいですか?》  送ったメッセージに、しばらく反応はなかった。  返信が来たのは、私が父にメッセージを送ってから二週間後のことだった。
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