1人が本棚に入れています
本棚に追加
私が小学四年生の頃、おままごとのドレッサーをもらった。
小学生の幼稚な心で大人っぽいドレッサーを欲しがった。
お母さんとお父さんはピンクのthe女の子みたいなドレッサーをくれた。
リボンとかキラキラのビーズとかがたくさんついたドレッサーだった。
もらってからしばらくはドレッサーの前で美容師さんごっことか、絵の具の筆でメイクをしている気分になった。
一回、水彩絵の具でべちゃべちゃになった私の顔を見て、お母さんが叱ってたっけ。懐かしいな。
小学校を卒業してからはドレッサーを使わなくなってしまった。
部屋の隅に置いてあるドレッサー。
掃除はしていたからホコリはたまらなかったけど、なぜか寂しさを感じた。
そんなドレッサーにもう一度向き合う日が来るなんて思ってもなかった。
最初のコメントを投稿しよう!