第二十七章 それぞれの生活、そして冨樫と葉月の再会

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それから、葉月は富樫の看病に専念した。 おもしろくないのは西沢組若頭安藤だ。 西沢を慕い、ずっと六年間葉月を守ってきたのは安藤だった。 それなのに、急に現れた富樫の存在は許せなかった。 (ずっと姐さんを放っておいたくせに、姐さんも姐さんだ) 安藤は夜遅くに葉月の元を訪れた。 「安藤さん、どうされたのですか」 理玖はぐっすり眠っていた。 「姐さん、俺の忠告無視したんですか」 「えっ」 「姐さんは組長の妻なんですよ、そしてこの西沢組を背負っていかなくてはなりません」 「そんな大役私には無理です」 「俺が姐さんと一緒になって、西沢組を守ります」 そう言って、安藤は葉月の腕を引き寄せ抱き締めた。 「俺は姐さんを愛しています、富樫には渡さない」 安藤は葉月の唇を塞いだ。 「うう~ん」 舌を絡ませて、葉月の胸に触れた。 「やめて、安藤さん」 「葉月、俺のものになれ」 安藤は葉月の首筋に熱い息をふきかけた。
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