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「なんだ、ひでえ」
女の身体はアザだらけで、しかもキスマークの跡が身体中についていた。
尋常じゃない愛の表現のあと、手をあげられたんだろうと推測がついた。
「若頭、何をしているんですか、熱がある女を抱くなんて……」
「はあ?何言ってるんだ、俺は身体を拭いてやろうと思っただけだ」
「びっくりしましたよ、今まで抑えていた性欲求が爆発したのかと思いました」
「馬鹿か、誰が性欲求を抑えていたって、俺はその気がなかっただけだ」
ヤスシは申し訳なさそうに頭を下げた。
俺はこの三年気持ちが高揚して女を抱いていねえ。
「ヤスシ、これ見ろよ」
俺は女の身体を指差した。
「ひでえ、アザだらけだ」
「しかも、尋常じゃない数のキスマークだ、異常な性癖あるやつなんだな」
「逃げて来たんでしょうか」
「そうだな」
これほどの気持ちは俺には理解出来なかった、この時は……
「やべ」
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