ゴミ捨て場で拾った男は、優秀な執事になりました！

§休日の朝§

ん～…はっ、あら…
ふわあ～…いつの間に、寝てたんだろう…

今日は休みだし…さっそく、さがしに行こう。

わたしは、ベッドから起き上がり
クローゼットから、地味な私服を取り出し着替え

昔っから使って、ぼろぼろの
肩掛け鞄を取り出し、1階に降りて

リビングに置いていた、仕事鞄から
スマホと財布、ハンカチを取り出して

ぼろ鞄にうつし、トイレの棚に置いてある

マスクの箱から、個包装された
新しい不織布マスクを取り出し、ぼろ鞄に入れた。

朝食として、トーストと
ホットミルクを食し完食、歯を磨いてから

戸締まりして、家を出て
玄関の鍵を外側から閉め

コンビニでサンドイッチと
おにぎり、飲み物を買ってから

いつも会社に行く時に通りかかる
路地裏の入り口まで来た！

ぼろ鞄に入っていた古い帽子をかぶり
包装から取り出した、新しい不織布マスクをして

さっそく裏路地に踏み入れる…
奥に進むにつれ、治安が悪そうな場所について

そのまた奥の方で…
職を無くした方々が世間話をしていた…

ん？ゴミ捨て場の横から投げ出された足が見える。

マスクしてても分かるけど
すごくひどい臭いだわ…<汗

ゴミ捨て場の横を見てみると

ボロボロの服を着てる男性が
寄りかかるように倒れてる。

人形みたいに、動かないし
土気色の肌…い、生きてるのかしら…

その男性に、恐る恐る近づいてみると
呼吸をしてるのが分かる。

うん…ま、まだ…なんとか生きてるみたい。