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第45章 コーヒーブレイク
影山は大庭から渡された手紙を読んだ。
それから今までの一連の出来事を楢本 はじめ、
様々な人の視点に立って整理した。
「それでは先生、宜しくお願いします。」
そう言って、大庭が帰り支度を始めると、視線を窓の外へ移した。
鈴木が大庭を出口まで見送って戻って来ると、
影山が鈴木にコーヒーを催促した。
これは事件解決のいつものお決まりの儀式だった。
「じゃあ君も推理してみたまえ。先を急ぐのではなく、今まで起きたことを最初から様々な人の視点に立って振り返るのだ。」
「いよいよ解決ですか?」
「そう先を急いではいけないと言ったろう。
真犯人が誰か、そして「みどり」とは何を指していたのか、ここでじっくり考えてみるんだ。」
影山はそう鈴木に言って、コーヒーに口をつけた。
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