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十二 そして・・・
「何だって!?」
俺は驚いて跳び起きた。
暑かった夏の陽射しが地平線に沈んだ夕暮れどき、俺はウッドデッキのベンチで眠りこんでいた。それにしても現実的な夢だった。
そう思いながら星空を見上げた。
「チャッピイ。星は落っこちないよ。隕石なら凄いスピードで飛んで来るよ」
星空に幾筋もの光が現われて一つが我家の方に飛んで来た。
「あれは飛行機じゃない!逃げろっ!タマ!みんなを連れて、逃げろっ!」
俺は妻に叫んだ。
タマは素早く子どもたちを戸外へ避難させた。
俺たちは農場の樹木の陰に隠れて、夜空を飛んできた物体を監視した・・・。
(了)
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