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俺は、息も絶え絶えになりながら彼女に語りかけた。
「なぁ……逢いに来たよ! どうやらこれが最後になりそうだ。君は、そこに居るのかい? はぁ、はぁ……」
薄れ行く意識の中で、キラキラと金色の光に包まれた彼女を見た。
「来てくれたんだね……」
その言葉を最後に、俺は永遠の眠りについた。
そして今……俺の前には、翼をひろげた彼女が立っている。
「君は昔と変わらないんだね」
『うん、貴方もね』
俺の横には、車椅子で抜け殻になった70歳の俺が嬉しそうな顔で息絶えている。
「……やっと会えたね!」
そして俺達は、翼をひろげ永遠の旅へと飛び立った。
『今度は私、貴方について行くから!』
……了……
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