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第2章
街を歩けば、煌びやかなイルミネーション。
通りのショーウィンドーでは、サンタクロースの格好をしたダンシングドール達が滑稽な腰振りダンスを繰り返している。
この時期、街の外れにある比較的人の多いこの公園は、人影もまばらで寂しさに拍車をかけた。
俺は誰も居ない人恋しく揺れるブランコに座り、タバコに火をつけた。
そして北風に流されていくタバコの煙りを見て、また溜め息をつく。
あぁ……。とても大切な事を忘れているのかも知れない。
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