18. 朝倉邸 起きてきた面々

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「ジェフ君の彼女か。見る目があるねぇ。いい男だと思うよ本当に。まあ度の過ぎたワーカーホリックだけど……」 「ああなったのは半分俺のせいなので反省している」 「まあまあドルフィン、ジェフの病状はエリカがなんとかしてくれるって! な、エリカ!」 「ちょっと! プレッシャーかかるようなこと言わないで!」  キャシーの無茶振りにエリカが慌てているのがドローンの姿でも手に取るようにわかった。 「で、ばあちゃんはどうだった?」 「あれはダメだね、起こそうとしたけど無理だった。多分夕方まで寝てる」   レイの祖母、つまりリュウの妻であるドクターアイカワ。イチカは明け方まで仕事をしていたようで寝ているらしい。 「キャシーも無理して起きてこなくてよかったんだ、なんかまだ眠そうだし」  そうレイはキャシーを案じるような気配を見せた。 「いや、昼夜逆転するし……すみません、お邪魔してるのに九時過ぎまでダラダラと」  キャシーは律儀にリュウに頭を下げた。 「ここは軍隊じゃないんだよキャシー。ゆっくり休めたみたいでよかった。ジェフ君ももうちょっとのんびりして欲しいかったんだけど……こればっかりは仕方ないな」  リュウは苦笑してみせた。そうですね、とミラも曖昧な笑みを浮かべた。  部屋の片付けをする、とレイとエリカは仮想現実空間にログインしてしまった。昨夜盛大にどんちゃん騒ぎをしたらしい。  あとついでに改装すると言っていた。あまり数人で集まるのに向かない部屋の構成らしい。  キャシーは遅めの軽い朝食を食べているところだ。リュウお手製のフルーツサラダである。
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