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9段目
『メディアの娘』、完結しました。本棚追加、読んで頂き、ありがとうございます。
この作品はもともと妄コン「金」のために書きいた作品で題名も「金木犀姫」でした。しかし当時金木犀は欧米では全く知られていなかったこと、コンテストに出すにあたり、もっとリアリティーを出そうと当時のウィーン歌劇場の上演演目を調べ、それがケルビーニの歌劇『メディア』だったので「生き別れた我が子と知らずに殺してしまうのはギリシャ悲劇よりも悲劇である」「魔女メディアはある意味2人いる」を主軸に、元々の「夫人(母)によるコルネリア(子)殺し」の悲しい符合をより際立たせようとしました。ハインバウアー氏はジャゾーネ的立ち位置ですかね。最後に1人生きて残されるし。
あと最後の場面にはフランクは登場せず、ただ「ハインバウアーが自己満足的に母子像を設置し、それを見た人々は皆、涙を流した」が「金木犀姫」の終わりだったんです。しかし子殺しにそれは無いよなぁ……とコンテスト用に書き直した時も思いましたとさ。
話そのものは気に入っているのでこれを長編化することも考えましたが、これ以上加筆するのはテーマとは関係ないところになってしまい、蛇足になってしまいます。この長さではもうどこのコンテストにも出せないし(ジャンル的にもカテエラ感が否めない)、書籍化も難しいのでまさに供養としてエブリスタに投稿させて頂きました。読んで頂き、ありがとうございました。
次は「絶筆」の文藝賞です。忙しくなりますが、頑張ります💪
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