一、二を数えて夢は現に数多の春夏秋冬(ひととせ)

24段目

　Twitterやエブで交流したり、良くして頂いている方の書籍化や作家デビューの話がここのところ毎日眼に入る。とてもめでたいことだし、モチベーションも上がるがはっきり言って……焦る。まるで自分だけが実はからっきし才能が無い、と思えて仕方がない。

　才能が有る無しはともかくとして、自分は決して器用ではない。少なくとも初手で読者や世間の共感を得られる作品を書くことは出来なかった。投稿サイトに挙げた1作目がいきなり書籍化になった、という人は理屈か感情か本能かで世間や読者がどんな気持ちを分かって欲しいのかを理解していたのだと思う。

　書籍化と作家デビューを喜び祝う気持ちはすごく有るんです。しかし同時に「置いてけぼりにされているなど傲慢だ。お前は所詮世渡りが下手くそな不器用なアマチュアだ」と心臓を刺す。……自分はただ自分の書きたいものを書きたいだけなんですが……なんて愚痴っても仕方が無いんですがね。