一、二を数えて夢は現に数多の春夏秋冬(ひととせ)

28段目

　「書き上げても書籍化にならないんだったらな〜……」と思いながら作品を描いている自分にほとほと嫌気がさしてくる。相当ヤバい発想で有ることは嫌でも分かってるし、自分で自分の作品を貶めたらおしまいだ。だけどでも小説を書くことを趣味にしたく無い以上、その思考は必要不可欠で、事実はそのまま答えだ。書籍化しないといつまで経っても専業作家にはなれないし、純文学応募の門は少なく狭過ぎる。はっきり言って後が無さすぎる。

　他責思考に嵌りたく無いのでとことん自責思考に走る。そうすれば自分にできることはただ書くことだけだ、と思い知ることが出来るからな。職場や家族に爆発しそうになってもこのエッセイが有る限り、自分はまぁ安全だ。

　非公開にする、という最終手段もあることだし。