4段目

1/1
前へ
/39ページ
次へ

4段目

 Twitter、もといXで流れたこちらの記事を読んでみた。第60回文藝賞、優秀賞を受賞した人のインタビューだ。 https://book.asahi.com/article/15097520  作家デビューした人は見た目は何も変わらない。ただ私とは全く違う人生を送っている。その相違点が変に劣等感(コンプレックス)を刺激してしまうので普段は作家のインタビュー記事をほとんど読まないのだが思わずクリックしてしまったのは文藝賞が数少ない純文学公募であることと河出書房新社だからでしょう。エブリスタとは縁が深い。  そして読んで後悔する。公募で4度落ちは一緒だが(アガサ・クリスティー賞、群像、文藝賞短編部門、オレンジ文庫短編コンテスト)それに対して自分は1つを除いて橋棒、それなのに……それに選評を貰えても落選は落選、というのは自分も似た味を味わっています。選評を貰えても書籍化に繋がらないならもうそれは。他にもそう考える人が居てホッとしました。  1番堪えたのはSNSで落選した時の感情を吐き出さないようにしている、って……耳が痛すぎる。だけど自分には叱咤激励してくれたり、悩みを吐露出来るパートナーは居ない。だからここに書くしか方法が無い。書いている内容が内容なので対価は大きく、ここに書いても全然すっきりしない。本当は口で言って誰かに応えて貰いたい。しかしそれは高望みだ。愚痴の捌け口役なんて私だって引き受けたく無い。  それでも無関係な人間の前で泣いて爆発するより良いでしょう?   
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加