プロローグ

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プロローグ

「……そんなふうにされたら、止まれなくなる」  不安そうな瞳に、ああ、やっぱりこの人に抱かれたいと、強く願う。  少しの間見つめ合い、私たちは唇を重ねた。 「ん……」  吐息がもれ、口づけは次第に深く激しくなる。  お互いにむさぼるようなキスをしながらもつれるようにして、ベッドに倒れこんだ。  そして今度は、首筋を吸われる。 「っ……」  ぞくりとして、私はのけ反った。 「嫌?」  首を振る。  嫌なんかじゃない。これはきっと、快感。
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