陽と月-HitoTsuki-OPENING

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 明日はどうやったらやって来るのだろうか。  0時を越えたら。違う気がする。  しかしそれは現実的な明日になる。  昨日って何故やって来ないのだろうか。過去には何故戻れない?  。  やれなかった後悔、やった事を取り消したいなんて後悔。  全てを無かったことにして未来に進みたいなんて誰しもが思う事だろう。  。  世界というものは非常にセコく不条理で残酷なものである。  それはこの世に生きている何人かの人が思っている事だろう。  ゲームの様に上手く行かないのだ。  何故人は生きて、何故人は死ぬのか。  そこに答えは無い。  誰にも答えは分からないのだ。  しかし、それぞれが胸に秘めているはずだ  生きたいから生きて。死にたいから死ぬ。それが一つの真理なのではないだろうか?  ただ、この世の誰にもなんて持ち合わせていない事は確かである。  死後の世界について考えた事があった。  昔の人は、あの世という世界があり、天国や地獄がある、極楽浄土があるという考えを持っていたらしい。  何故生きているだけでも苦しくてしんどいのに、その先があると考えたのだろうか。  人間もロボットと同じなんだ。  人間も動かなくなるだけなんだ。  魂という名の燃料が切れて、今まで当たり前に動いて話していた事が嘘かの様に死ぬのである。  この世界はひとつではない。  これから始まる物語はある世界とある世界のお話である。  このふたつの世界には共通して、陽と月の勇者と呼ばれる世界の救世主が存在している。  これはそんな勇者を辿る物語である……。
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