遺書の下書き

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ある程度部屋が片付き、キッチンでへ向かい 安物のカフェオレを飲み一息ついた後、姉からのお下がりとして割と最近私の部屋に 引っ越してきた引き出しの中の書類を整理していた。 一年間は通ったものの、行く意味を見いだせず 一年半休学したが、自分のやりたいことが決まらないまま呆気なく中退した大学の資料、 大半が表紙のデザインに惹かれた為という、 周りに見せつけるために ファッションとして購入したは良いが 読み切ることなく放置された小説達。 持ち前の扱いの悪さからか、湾曲して今や使い物にならないアニメのクリアファイルたち。 見た目の割に大容量な引き出しから次々と 出てくる思い出達に嫌気が差した。
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