攻めてくる岩波文庫の勢い

1/1
前へ
/150ページ
次へ

攻めてくる岩波文庫の勢い

 皆様ごきげんよう!!    まさかこう来るか、という岩波文庫の『中上健次短編集』(道籏泰三編)を読了しました。  岩波文庫、数年前から攻めてますね! グスタフ・ルネ・ホッケ、ジュリアン・グラック、サド、ジャン・ジュネ、三島由紀夫、大江健三郎、そしてポスト・フロイト派のジャック・ラカンまで……!    大江はちょっと岩波における例外的な存在だから、生前に岩波文庫入りしましたが、それ以外で現代の国内文学で岩波文庫入りが中上健次は納得です。    読んで思ったのが、前半はけっこう瑞々しい社会への軋轢や憎悪なんですよ。『十九歳の地図』とか。  後半になると、解説で書かれているように、書かれながら、プロットなどがテクスト内部から自己崩壊していくさまが目立つ作風になっていきます。    中上作品にとって重要な舞台、路地(ロージ)。ただの路地ではなく被差別的な場所なんですよ。  そこを舞台にして、同じ路地組の連中との交流、女性との互いの身体がぶつかりあって一つになってしまうのではないかと思わせる交接……。    そんなもちろん文学的に書かれた理由も意義もある交接シーン、たぶんほかの岩波文庫の中にはないでしょう。  あとは、さすがにここには書けませんが、女性のオーガズムを指すある種の俗語三文字とか、こんな言葉岩波文庫だけでなく岩波の出版物でははじめてでは……!?    ラスト三篇、『ラプラタ奇譚』、『かげろう』、『重力の都』は一回読むだけではもったいない、再読・精読すべき作品です。          ━☆━━━━━━━━━━━━━  ペコメありがとうございます!!  ━━━━━━━━━━━━━☆━    未季ちゃん>さすがにカント本文じゃなくて、カントの認識論について3人の学生がどうのこうの言ってるような文章問題だったそうですが、カントはいくらなんでも攻め過ぎです!      真哉ちゃん>万年ひらチューターて;; 嗚呼、やっぱり現役の東大生も「今年じゃなくてよかった」。どんだけ難しいんでしょうか?;; ただ、難問はアレとして、日本語(現代国語・古典・漢詩も)だけは暗唱のように叩き込まないと危険だと思います。単なる詰め込みじゃなくて、意味のある国語教育としての……。  それに……推薦で基礎学力零……すごく胸が痛みます……💦  知的好奇心、これだけは持っててほしいですものね。いえいえ、マジレスはおっしゃるとおりです。「国語こそが祖国である」(エミール・シオラン)本当にこの言葉の重さを噛み締めてます。  中井英夫さんの『とらんぷ譚』全四冊はよきですよ!(文庫版全集ではジョーカーも含めすべて💕♣♠♦収録されております) 本当に酔える、あるいは恍惚のある文章じゃないとだめかもしれません。  デートリッヒ、『嘆きの天使』と『間諜X27』ぐらいじゃないでしょうか、わたしも観ているの……  年賀DM楽しみー!  新文芸坐、ときどきサウンド・エンジニアのセイゲン・オノさんがその映画のために調整したのを上映するときがあるんですよ!      珠🐰ちゃん>本当に被災地の学生さんおかわいそうに……;; あと、中学生だけがどこかへ集団保護に……という話は本当なのでしょうか? 今回、3.11より、うわさ、デマ、フェイクが多い気がします。      倉橋さま>そうだったんですね>今年の新年。宝田明さんは幼いころ満州に住んでいて、条約破棄した赤軍がレイプや虐殺にあけくれているのを実際に目の当たりにして、だから露の音楽も映画も憎悪の的になっているとか。  もともと、デートリッヒのような硬質な感じの女優さん恰好よすぎて好きなんですよ。      澁谷さま>いや問題にカントはいくらなんでもやり過ぎです! 正直カントの主著、『純粋理性批判』、『実践理性批判』なんかは理解できる自信がありません!! ほんとに怖い怖い;;  電子レンジも壊れる前にいいお味に……!(←ちがうw)      頭川さま>国語だけはとにかく厳しくやって欲しいと思ってるんです。あとはそこそこの勉強でいいんじゃないかとも。  秋葉原は、靖国通りを挟んだパーツ屋の並ぶ通りぐらいですね、そこも風俗案内所とかあるみたいですが……;;  わたしはもう秋葉原にはツクモ電器ex.館とその裏のじゃんぱらがあればそれでいいです💦       めいちゃん>哲学はいちばん古いプラトンとかページ数もそんなにないのに、かなり現代でも通用していることがらを論じたりしております。そこらから入れば、あるいはプラトンだけに絞ってもなかなかかとb  そうそう、「安い!」とかシール貼って前の値段と変わらないとかもう昨今のスーパーあるあるですよね;; キツいからそういうのやめて……;;
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加